一の坂エンデューロ
今年最初の寒波
初雪の舞う一の坂ダム。集合時間の11時時点で気温は3℃。この日に合わせたかのように今年最初の寒波が到来してしまった。極寒の自転車日和に集まった部員は、高原君、玉ちゃん、藤谷君、船山ちゃん、熊谷君と末成の6名。参加予定だった芹川君は急用で参加が叶わなかった。船山ちゃんは諸事情により撮影係に徹するので、実質5名。
11時10分に1時間エンデューロをスタートした。
高原君の成長
俺は、高原君と二人でトレインを組んで先頭集団を構成する。高原君の後ろに喰らい付き、改めてそのライディングを観察すると、ペダリングにしても、バイクコントロールにしても、違和感なく美しい。俺の高原君に対するイメージは美しくなかったが、この日は美しかった。
高原君は、秋にDura-Ace級のニューバイクを導入し、家でもZWIFTに勤しんでいる萩二輪きってのロードバイク・ジャンキーである。速く走るために理論を学びトレーニングしている。
最後に高原君のライディングを観察したのが何時かは覚えてないが、おそらく、ここ2~3ヶ月の間に、基本的な部分が急成長している。
ドラフティングしながら高原君のライディングを嬉しく、心地よく眺めた。
心頭滅却の玉ちゃん
思い返せば、玉ちゃんと初めて出会ったのは、今年の2月。その日も山間部には雪の残る寒い日だった。道の駅で休憩していると信じられない薄着で現れたのが玉ちゃんだった。その後、STRAVA上で「またどこかでお会いする事があるでしょうね。 機会があれば、いっしょに走りましょう!」とコメントしたが、間もなく、仕事中に偶然出会い、萩二輪への加入が実現した。必然だったのかもしれない。
そんな玉ちゃんは、この日も薄着である。聞くところによると、身体の力を抜き集中していると寒くないらしい。
玉ちゃんも途中から先頭集団のトレインに加わり、一緒に激走した。
気温が低いため、ゴールすると「手がええ感じに痺れとる。」と言っていた。寒いんやないかいっ!
控えめな藤谷君
スタート後、最初のうちは、5秒遅れ程度で先頭集団に喰らい付いていた藤谷君。ドラフティングできなかったため、そのまま遅れてしまったらしい。ゴール時点でも、そんなに大きな差があった訳ではなかった。
何故、最初から付いて来なかったのかを聞くと「最初から、みんなガンガン行くとは思わんかった。」らしく、それで出遅れたらしい。
藤谷君のロードバイク・ジャンキー度も低くない。個人練習を怠らず、今年、三本ローラーも導入した。それ故に、結構速く走る。
だが、勝負に対して執着が無い訳ではないが、腹黒さは無い。単純にロードバイクを楽しみ、速く走ることを楽しんでいる。
俺や高原君は、どうすれば先頭集団の他のヤツを欺いて、隙を突いて、自分の独走態勢を確保できるかを考えているが、斯くありたい。
ドラフティング無しに一人で走り、先頭集団と大差無かった藤谷君が、この日の実質の勝者だったのかもしれない。
ポテンシャルしかない熊谷君
この日、熊谷君を何度か抜いた。伊藤ちゃんからの借り物と靴下の上にビニール袋を履いて防寒対策は万全のはずである。しかし、そのライディングにスピード感が無い。今年の春に、無い金を叩いてカーボンバイクを購入し、自転車を始めたばかりであるが、まだ若く、身体能力も高い。日頃の部活で、やる気のある日は、脚が攣りそうになってまで頑張り、そこそこ速く走る。やればやるだけ速くなれるはずである。
俺は決めた。2019年の目標は、熊谷君を萩二輪で一番速いライダーに育て上げることを。地獄のトレーニングメニューで。
居ないはずの倉光っちゃん
事前の天気予報で、この日が寒いことは分かっていた。それを理由に倉光っちゃんは不参加を表明していた。基本的に文化系の倉光っちゃんは、体育会系のノリには素直に応じない。
しかしである。走っていると、熊谷君の横に赤いEmondaに乗った萩二輪ジャージが居た。居ないはずの倉光っちゃんが、いつの間にか一緒に走っていた。少し遅れての登場ではあるが、あれほど嫌がっていた寒空のもと、自らの意志で参加してきたことに驚きを隠せない。
実は、倉光っちゃんが我々の考えに反して参加してきたことには理由があった。倉光っちゃんには、この前夜、彼にとっての人生の上での大きな出来事があり、その結果、滾る血潮を抑えきれず参加して来たのだ。
何とも煮え切らない表現で申し訳ないが、ここで触れることは不適切だと思われるため、詳しくは本人に聞いてほしい。
裏方に徹した船山ちゃん
小雪が舞い、冷たい風が吹き抜ける中、裏方に徹してくれた船山ちゃん。6月の大事故を経て怪我は順調な経過をたどっているが、まだ、自転車に乗れる状態ではない。しかし、この日は萩二輪の一員として、エンデューロを支えてくれた。
写真撮影係に加え、自慢のBOSEのスピーカーで音楽を大音量で流し、雰囲気を盛り上げてくれる。
船山ちゃんは、最近、映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観てQueenがマイブームになっており、周回ごとに異なったQueenのメジャーな曲が流れている。辛いライドを楽しい気分にしてくれ、そしてイベント感を醸成してくれた。
寒い中、とても有難いことだった。感謝である。
忘年会
夕方からは、居酒屋に会場を替え、10名が集まり酒宴を開く。
部長の乾杯の音頭で開宴した。部長は開宴に際し、今年は部長にとって、ツール・ド・しものせきで諸事情により完走できなかったこと、楽しみにしていたサザンセト・ロングライドが中止になったこと、自転車でコケて肋骨3本が折れたことを掲げ、残念な一年であったことを紹介し、2019年が、楽しい自転車イヤーになることを祈念した。
今年も一年、確かに色々な事があった。時系列的に思い返してみると、次のとおりである。
(1月)
俺のPROPEL納品新春ライド企画で大平山へ
新春ライド企画できららエンデューロ
伊藤ちゃんのNew Emonda披露
(2月)
玉ちゃんと出会う(3月)
阿東町へのライドでスーパーカー集団と遭遇たまごかけご飯ライドでゴッツが野糞
花見ライド&酒宴
(4月)
部活2018の始動菅原さん・山村さん・熊谷君が新規加入
部長の祝還暦ライド&酒宴
大平山ヒルクライムへの参加
韓国のパク・ソンイル兄弟との交流
(5月)
チームジャージ第二次発注ツール・ド・下関の試走
美祢支部(藤谷君)主催ライド
津和野へのライドで船山ちゃん243kmを走る
(6月)
ホタルまつりライド十種ヶ峰ダウンヒルボランティア参加
ツール・ド・下関への参加
ツール・ド・下関での船山ちゃん深坂橋事件
(8月)
サザンセト・ロングライドの中止が発表される(9月)
玉ちゃんが新規加入部長が警察官の態度が気に入らず食ってかかる
(10月)
十種ヶ峰ダウンヒルボランティア参加たまごかけご飯ライドで部長が骨折
高原君のCerveloのニューマシンが組み上がる
長門チームと合同ライド
三戸ちゃん壊れる(昼に登って「昼クライム」と表現)
大平山ヒルクライムへ参加
藤井君がニューマシンを模索
(11月)
シーズン・オフ部活の始動(12月)
忘年会2018とても話題性に富んだ、充実した一年だった。
忘年会では、お互いの近況や他愛もない話、そして時々自転車の話で盛り上がり、二次会も含め、時間はあっという間に経過した。
部長の言うとおり、来年も一年、楽しい仲間たちと自転車を満喫できる萩二輪でありますように。
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